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心をほぐすということ

こんにちは。雨宮です。この記事では「心をほぐすこと」ということ、これは私のブログの大きなテーマでもあるのですが、それについてお伝えいたします。

「心をほぐす」…あまり耳慣れない言葉だと思います。

「ほぐす」ということが必要だということは、言いかえると今は「ほぐれていない」状態、、つまりは「固くなっている」状態だといえます。

では「心が固くなっている」とはどういう状態なのでしょうか。そして「心をほぐす」ことは、どんなメリットがあるのでしょうか。
これらに関して、大きく3つのテーマにわけて、お伝えしていきます。

■心が固い≒考えが固い≒思い込みが強い

 

まず1つめ。

 

心が固い状態というのは考えが固いと言いかえることができます。

 

考えが固いとはどういう状態でしょうか。それは「思い込み」が強くなってしまい、特定の考えにこだわり、それに固執してしまっている状態と言えます。

 

たとえば「価値観」。世の中にはいろいろな価値観があります。

 

例えば子育ての中では「男の子なんだから泣くんじゃないの」とか「お兄ちゃんなんだからガマンしなさい!」なんて言葉、聞いたことありませんか?

 

こうした「男性/女性」といった性役割に関するものや、行動規範となるようなものなど、知らず知らずのうちにいろいろな価値観を当たり前のように身に着けて来ています。

 

ちょっと話はそれますが、こうした子育ての中で言われがちな「男は弱音を吐くものではない」といったものがあるせいか、男性は自分の辛さや大変さを人に話さず、内に秘めて、そしてお酒を飲んだりパチンコをして紛らわす…なんてことが多いですね。特に40代以上の男性は往々にしてそんな感じですね。

 

話を戻しまして、そういった価値観というのは、全国どこでも、どの年齢層に対しても、絶対に間違いのない、正しいものなのでしょうか。私はそうは思いません。

 

もちろん社会的なマナーやルールなど、原則的にどこでも誰が相手でも守らないといけないものはあります。

ですが、実際にはそうではなく必ずしも守り続けなくても良いにもかかわらず、絶対に守らなくてはいけないものと思い込んでしまって、かえって自分の行動や振る舞い、できることややれることなどまでをも制限してしまい、自覚しないうちに自分自身を苦しめていたり追い込んでしまったり…ということが、実はよくあるのです。

 

では、その思い込みを抜け出して、一歩引いて違う視点で物事を見るとどうでしょう。

そうすることに寄って、今までできないと思っていたことができるかもしれません。あるいは、いままでとは違う関係性が見えてくるかもしれません。

そうした新たな気付きにより、楽な気持ちになれたり、あるいは今までとは違う行動に結びついたりするわけです。

 

そのように、思い込みから抜け出すという点で「考え方を柔らかくする」、そのために「心をほぐす」ということが、まず一つ、お伝えしたいことです。

 

■心が固い≒柔軟性がない≒傷つきやすい

次に心の固さとストレス、心と体の健康というものについて考えてみたいと思います。まず最初に、イメージしてみてください。

あなたの手元に、一本の木の枝があります。その木の枝を両手に持ち、力を込めます。木の枝といってもけっこうな硬さがありますので、なかなか折れません。

そこで、もっと力を込めます。ギューっと、さらに力を込め続けます。するとどうなるでしょう。

…「ボキッ」という鈍い音を立てて、あなたの持っていた木の枝は折れてしまいました。

あなたの手の中には、短くなって2つになってしまった木の枝があります。

それらはもともとは1本だったにもかかわらず、もう修復不可能そうです。それらはもう、つなげようとしてもつながりません。完全に「壊れて」しまいました。

では、もしこれが竹だったらどうでしょうか。

先ほどと同じように、両手に竹を持ちます。そしてグッと力を入れますが、竹も同様に、簡単には折れません。

ギューっと、さらにあなたは力を入れ続けますが、結果は変わりません。木の枝とはちがってしなりはするのですが、ボキッと折れたりはしません。

確かに、折り曲げたところはささくれだったりして傷がついてしまいました。でも、木の枝がそうなってしまったように、修復不能なほどに「壊れた」状態にはなかなかならないのです。

このように「しなり」の元になる「柔軟さ」があるほうが、結果的には強いと思いませんか?

硬いものはある面、とても丈夫ですし、強さもあります。でも一旦壊れてしまうと、元に戻す、あるいは修復することがとても難しいといえます。

一方でしなやかさがある、強さとともに柔軟さがあるものは、強い力がかかったとしても、なかなか折れません。

多くの人は、心の強さというと前者の「木の枝」のような「硬くて強い」ものをイメージします。ストレスに負けない心、強い心…それはストレスを弾き返すような固さ、そして強さだと誤解してしまうのです。

でも本当の強さは、「しなやかさ」であり「柔軟性」なのです。それらを身につけるためにも「心をほぐす」ということが大切だと、私は考えています。

■心が固い≒人間関係でも固さがある≒イザコザが生じやすい

3つ目です。
ここでは人間関係を例に考えてみましょう。

人間関係は、一人では生じません当たり前なのですが、相手があって、起きることです。

そんなときに、例えば「彼氏が欲しい」ですとか「自分はこうしたい、ああしたい」など、自分の思いだけで世の中を見ていたらどうでしょう。うまくいくでしょうか。

これは一つ目の「思い込み」にも関連するのですが、自分の思い込み、自分の考え、自分の欲求や願望だけを全面に押し出してまわりを見る、あるいはまわりの人たちと関わる、ぶつかっていく、そんな風にしていたら、まわりの人や相手の人は、あなたのことをどのように思うでしょうか。

相手は相手で思いや考えがありますので、当然、ぶつかりますよね。あるいは相手が引いてしまう。これでは良い人間関係とはいえませんよね。

「そんなの当たり前でしょ。ちゃんと相手のことを考えてますよ。」と思われるかもしれませんが、人はだれでも、気づかないうちに「自分が自分が」になってしまっているのです。これはあなただけではありません。私もそうなのです。

例えば、私の経験した出来事をご紹介します。

あるとき、妻が職場の歓送迎会で夜に出かけたことがありました。

そういう日は私が子供二人の面倒を見るのですが、その日はたまたま、私も疲れてたんですね。

なので、子供と一緒に夜ご飯を食べ、お風呂や着替えなどの準備をして、少し一緒に遊んで…そしてどうしても眠かったので、食器を洗い忘れたまま子どもと寝てしまいました。

そして夜中、私も子供らも寝たあとに妻が帰ってきました。

帰ってきたときには一瞬目を覚まして、「おかえり」と声をかけました。そして「あぁ、食器洗ってなかったなぁ、やってくれるかなぁ…」なんて考えながら、すぐにそのまま寝ちゃったんですね

そして朝になりました。

いつも私が先に、家族よりも早い時間に起きるのですが、いつものように起き出して台所を見ると…食器はそのままになっていたのです。

「もう、なんだよ、全部オレがやんなくちゃいけないの!?」と、正直そのときはとてもイライラしました。

でも冷静になって考えてみると、妻は妻で、歓送迎会という楽しいひとときを過ごしてきたわけです。当然お酒も飲んできてましたし、夜も遅かったわけです。なので、帰ってきてからもその楽しい気分のまま寝てしまったんでしょう。そこには、「家の中のことは旦那に全部やらせて、自分は楽しよう。」…そんな悪意はなかったわけですよ。

 

いいでしょうか。
つまりここでは「自分は疲れて寝てしまったんだから、食器は妻が洗うべき」と自分の都合だけで考えていたら、起きなくてもいいはずのイザコザが起きてしまうんです。

でも、相手は相手の都合があるわけです。相手には相手の考えがあるわけです。そういうことを考えると、また違う状況になりますよね。

自分の思いを優先する状況、相手のことも考えて関わる状況、どちらが大きなイザコザになりにくいかといえば、後者の方、相手のことも考えて関わる状況の方ですよね。

反対に、自分のことを抑えて相手のことばかりを優先してしまうということもあるでしょう。

それはそれでイザコザは起きないかもしれませんが、自分自身は辛くなりますよね。本当はやりたいことや思っていることがあるにも関わらず、相手に合わせてしまったり、相手を優先してしまったり…それでは良い人間関係とはいえません。

このように、人間関係の面でも「こうあるべし」とか「こうすべし」といった固さは、邪魔になってしまうことがお分かりいただけるかと思います。

ですのでそうではなく、「自分にもとっても良い、そして相手にとっても良い」という関係づくりを目指し、それを目標とした関わりということを私はオススメします。そのほうが、自分だけの思いや欲求、願望だけで突き進んでいくよりもずっと良いと思いませんか?

そしてさらに、私は「自分も良い、相手にも良い」ということに加えて「まわりの人にも良い」ということを加えた関係づくりを目指したいと思います。

「三方よし」の生き方を目指す

これは「三方よし」という言葉で、あなたも耳にしたことがあるかもしれません。

近江商人という、近江国(現在の滋賀県だそうです)を拠点としていた商人たちの経営哲学とされていますが、これは人間関係のためにも役に立つ考え方である私は考えています。

つい、自分の事ばかり考えて、自分のことが中心となって行動してしまったり振る舞ってしまったりすることはあるかと思います。

でもそれだけではなく、自分にとっても相手にとっても良い、そしてまわりの人たちのためにもなる…そんな考え方で日ごろから過ごせると、もっとハッピーになると思いませんか。

だからこそ人間関係においても、ついついおちいってしまいがちな自分優先という気持ちをほぐすためにも、「心をほぐす」ということが役に立つのです。

いかがでしょうか。

今お伝えしたような3つの理由、

  • 心が固い≒考えが固い≒思い込みが強い
  • 心が固い≒柔軟性がない≒傷つきやすい
  • 心が固い≒人間関係でも固さがある≒イザコザが生じやすい

に対して、「心をほぐす」ということは大切なことであり、役に立つと私は考えています。

お読みいただき、ありがとうございました。