こちらでは自己紹介をいたしますね。
■私の人生における、大きな転機 [先生からの一言]
もともと私は、自分に自信がない人間でした。
極端に言えば「自分なんていなくてもいい」「いないほうがいい」と、本気でずっと思っていまして、小、中、高校の頃までは少なくとも、そんな考えをずっと持っていました。
高校生の頃ですが、そんな考えが当たり前のように頭の中にありましたので、当時付き合っていた彼女にもそんな話をしたことがあったんですね。
そうしたら彼女、「そんな悲しいこと言わないで」と泣いてしまいまして…。若かったあの頃、ですね。
さて、そんなふうに「自分なんていないほうがいい」とずっと思っていた人間だったのですが、心理学に興味があり、心理学を生業にする道に進みました。
「自分なんていないほうがいい」なんてことを心の中で思っている人間が、カウンセリングなどを行って人の心をケアするというのも、いま思うとなかなかひどい話だと思います。
そんなこんなで悩みを抱えたまま仕事をしていたのですが、そんなあるとき職場の上司であったある先生と二人で話をする機会がありました。
職場で、患者さんやそのご家族などを交えて行う、年一回のイベントがあったんですね。
そのとき私は仕事についてまだ3年目だったのですが、持ち回りの順番があり、その実行委員長になってしまったのです。
でもまだその組織のことも十分にわかっていない(色々な人間関係や、暗黙のルールなんてものがあるんですよね)し、そういう大きなイベントをまとめたこともないし、ましてや社会人経験そのものが少ないしで、全然うまくできなかったんです。
そのとき一緒に実行委員になってくれた先輩には、いまでも足を向けて寝られないくらい、助けてもらいました。
なんやかんやとありながらも、ひとまず無事にイベントが終わり、その打ち上げを職員同士で行ったんですね。
その打ち上げの最中、私は中座してトイレに行ったのですが、たまたまその後に先生も入ってきました。
そこで用を足しながら、先生にこんな話をしたんです。
「ホントに、全然、何の役にも立てなくて…。○○さん(先輩のこと)にみんな助けてもらってしまって…全然、ダメでした。」
もともと自己評価低く、自己肯定感が低い人間でしたので、そういった何もできないという体験が、特に心に刺さるんですよね…。
そしてそんな私の話を聞いた先生から、次のことを言われました。
「キミ、もっと自分を好きになりなさい。
好きと言うのはラブじゃなくてライクでいいんだから。」
と。
その先生の一言で涙が溢れ、しばらくの間、トイレで一人で泣いていました。
あまりにトイレで泣いていた時間が長かったので、行方不明になったとちょっとした騒ぎになったのも、苦い思い出です(苦笑)
さて、その先生からの一言で私の人生は大きな転機を迎えました。
考え方が変わるという小さなきっかけでしたが、それが普段の過ごし方にもちょっとずつ影響を及ぼし、そして長い目で見ると大きな変化が起きるものなんです。
その先生との出来事があったあと、しばらくしてから大学院時代の先輩に会い、「お前、なんか変わったね。丸くなった。」なんて言われました。
客観的に見てもわかるくらい、生き方に変化があったのです。
■私の人生における、大きな転機 [東日本大震災]
そしてもう一つ大きな転機になったのが東日本大震災です。
私自身も福島県に住んでいますので、被災を経験しましたし、その後、いろいろな縁があって被災された方々を支援する仕事をさせてもらい、その活動の中でも、考え方の持つ力と言うものを、まざまざと見せつけられました
家をなくし、故郷をなくし、家族もなくし思い出もなくしてしまった…
そんな、端から見ると本当に切なく苦しく、生きていく希望さえ失ってしまうような状況になってしまった方々にたくさんお会いしてきましたが、その中でも自分自身を見失わず、今の人生を着実に歩んでいる方もいらっしゃいました。
そういった方々に共通していたこと、それはやはり「考え方」なんです。
もちろん、悔しいし、辛いし、苦しいし、切ないし…。そういったネガティブな感情も当然あります。
でも、それだけではなかったんです。
私が関わらせてもらった方の中には、
「こういうことがあったから新しい出会いが増えたんだ」と笑顔で仰っていた方もいらっしゃいました。
また、「こういったことがあったから生き方を見直すことができた」という方もいらっしゃいました。
これらは、その人の持つ考え方の違いが影響しているんですよね。
考え方…つまりはご自身の心の持ち方、ご自身のあり方ですね。
私自身も、考え方が変わったことで人生に大きな転機を迎えました。
そして震災で被災された方々は強制的に人生の転機を迎えざるを得なかったのですが、その中でも考え方によって、悩み、苦しみながらも日々の生活を大切に生きていかれていました。
こうした自分自身の経験や、支援活動で関わらせていただいた経験などから、やはり「考え方」という、ご自身の「心」をいかに持つかということの大切さを痛感しています。
■「考え方」の良し悪し
ただし、この考え方と言うのも厄介なところがあります。
例えばこれからのことをいろいろ考えすぎてしまうあまりに…
- 不安になって動けなくなってしまう
- 不安な気持ちが強まって心がしんどくなってしまうしまう
そんな方もいらっしゃいます。
これは考え方が先のほう、未来の方に向きすぎている状態です。
反対に、過去のことをいろいろ考えすぎてしまい…
- 失ったものを何度も何度も繰り返し考えて気分が落ち込んでしまったり、
- できなかったことやうまくいかなかったことの後悔ばかりをしてしまって辛くなる
という方もいらっしゃいます。
これは考え方が過去のほうに向きすぎている状態ですね。
バランスが取れ、健康的な「考え方」というのは「いま」に注目する、今を大事にすることなんです。
■大切なことは「考え方」、そして「行動」
当然、生きていくので未来のことを考えることは必要でしょう。
ですが、未来のことに意識を向けつつ、そのために、いま何をするかを考えるということがとても大切なんです。
未来のことばかりを考えるのではない、という事ですね。
震災のような予想外のことももちろんありますが、多くの面で今の自分というのは、過去の自分が考えて選択して行動してきた結果によります。
それと同時に、未来の自分は今の自分が考えて選択し、行動した結果によるのです。
だからこそ未来のことを考えつつ、今を大事にすると言うことなんですね。
この店今を大事にするために重要なのが「行動」なんです。
どんなに先のことを考えて、どんなにこれからのことを心配したとしても、今何か行動しなければ何も得られないし、何も変わりません。
未来、これからの生き方を考えたときに、こんなふうになれたらいいなぁとか、こんなことをしたい、こんなことがやりたい、そんな自分自身の望む未来、自分自身の望むあなたらしい生き方があるはずです。
そこに向けていま選択をして、行動するのです。
だから、無駄なことをやっている時間がないのです。
未来のことを考える…つまり、究極的にはいかに死ぬかということとも言えます。
死ぬときに「あれをやっておけばよかった」とか「あれをやらないで失敗した」なんて、つまらないことで後悔したくないですよね。
だからこそ今を大切にし、今やりたいことをやる、今をちゃんと生きるということが大切だと、私は考えています。
【考え方】そして【行動】
この2つがとても大事なことだと、私は考えています。
これを読んでいるあなたは、もしかすると思うような人生を遅れていないと言う気持ちがあるかもしれません。
職場では、上司や先輩あるいは後輩そういった人間関係でストレスを感じているかもしれません。
なかなか終わらない仕事で残業が続いてしまって、家族との時間が取れない…そんなことを負担に思っているかもしれません。
あるいは、家庭の中では子育てに手がかかり、本当はもっと自分としてやりたいことがあるんだけれどもなかなかその時間が取れない、それでモヤモヤしている…そんなこともあるかもしれません。
そんな自分らしい生き方をできていない方のために、考え方と行動を改善していくための心理学的なコツをお伝えしていきたいと思います。
◼️雨宮佑季の活動紹介
私は臨床心理士という「心の専門家」として、これまでに約15年ほど活動してきました。。
カウンセリングという一対一のやり取りを通して、心のケアを行ってきた経験もあります。
また
- あなたを健康にする、未来に役立つための考え方の持ち方
- ストレスに強い心になる方法
- いかに行動を起こし、それらを習慣化させながらあなたらしい人生を築いていくか
といったことに関して、心理学に基づくノウハウや知識を発信してきました。
今後もあなたとつながっていけたら嬉しく思います。
ありがとうございます!
雨宮佑季